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研究開発・産業創出拠点の整備

研究開発・産業創出拠点の整備

福島県の復興・再生には、復旧にとどまらない先導的な取り組みが必要であり、各種研究開発・産業創出拠点の整備により産業集積や新産業の創出を進め、復興の推進力としていきます。

福島イノベーション・コースト構想

震災、原発事故によって失われた浜通り地域等の産業・雇用を回復するため、廃炉やロボット技術に関連する研究開発、エネルギー関連産業の集積、先端技術を活用した農林水産業の再生、未来を担う人材の育成強化などを通じて新たな産業・雇用を創出し、自立的、持続的な産業発展を実現するとともに、県全体の復興・創生につなげていきます。
本構想は、福島復興再生特別措置法の改正(2017年5月19日公布・施行)により法律に位置付けられ、国家プロジェクトとして、より一層推進することとされました。

主要プロジェクトおよび実現に向けた取り組み

各分野の研究拠点を活用し、先端産業の集積を推進しています。また、その実現に向けた基盤整備に取り組んでいます。

再生可能エネルギーの導入

福島県では「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」にて「2040年頃を目途に県内エネルギー需要の100%に相当する再生可能エネルギーを生み出す」ことを目標に掲げ、「再生可能エネルギー先駆けの地」を目指して、再生可能エネルギーの導入拡大、関連産業の集積に向けて取り組んでいます。

研究開発・産業創出拠点施設

福島ロボットテストフィールド

福島イノベーション・コースト構想に基づき南相馬市および浪江町に整備した「福島ロボットテストフィールド」は、物流、インフラ点検、大規模災害などに活用が期待される無人航空機、災害対応ロボット、水中探査ロボットといった陸・空・海のフィールドロボットを主対象に、実際の使用環境を拠点内で再現しながら研究開発、実証試験、性能評価、操縦訓練を行うことができる、世界に類を見ない一大開発実証拠点です。完成した施設から順次開所していき、2020年(令和2年)3月31日に全面開所しました。

東日本大震災・原子力災害伝承館

福島県が経験した地震・津波および原子力災害という未曾有の複合災害からの経験と教訓を後世に継承し世界と共有する施設として、2020年(令和2年)9月20日に開館しました。 原子力災害を中心とした資料を収集・保存し、展示、研究・研修に活用することにより、震災の記憶の風化防止のための情報発信を行うとともに、防災・減災に役立てていきます。

複合災害を知る、学ぶ

震災前から震災当時、現在を通じて、複合災害がもたらしたものや、その後の復興の過程を学ぶことができます。

複合災害の話を聞く、共感する

災害を経験した方々の生の声を聞き、当時の追体験ができます。

被災地へ行く、体感する

津波や原子力災害で被災した施設や復興の状況を見て、学ぶためのツアーを行います。

複合災害を考える、教訓を得る

震災・防災に関係したさまざまな研修を提供します。

産業再生と集積の促進

メディカルクリエーションふくしま

医機機器関連メーカーと地域製造業・大学との技術交流の場として、2005年(平成17年)より開催しています。出展企業は国内のみならずドイツ、タイなど海外からも年々増加し、「医療機器ふくしま」のシンボルとして、世界からも一目置かれる展示会となっています。

ロボット・航空宇宙フェスタふくしま

ロボットと航空宇宙に関連する製品・技術が福島に集結する「ロボット・航空宇宙フェスタふくしま」を開催しています。フェスタでは、100以上の企業・団体が出展し、技術交流や商談を行っています。

ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(REIFふくしま)

再生可能エネルギー関連産業の育成・集積に向けて、技術・情報の発信と商談・交流の場を提供することを目的に、「ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(REIFふくしま)」を開催しています。

海外先進地との連携強化

福島県では、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州と再生可能エネルギー分野および医療機器分野におけるビジネス交流を実施しています。連携強化の覚書を2014年(平成26年)に締結して以来、展示会への相互出展等の交流を進めています。2015年(平成27年)10月には、医療機器分野で欧州最大級の第三者認証機関である「テュフラインランド」、2019年(令和元年)10月には、再生可能エネルギー分野でドイツ・ハンブルク州やスペイン・バスク州と連携強化の覚書を締結しました。

ドイツ・NRW州

ドイツ・ハンブルク州

スペイン・バスク州