県産日本酒、味噌・醤油の知名度向上および販路拡大
福島県には「おいしい米」、「清らかな水」、そして「蔵人の高度な技術とプライド」が織りなす日本一の日本酒や、全国の品評会で高く評価される醤油や味噌があるなど、「醸造王国ふくしま」として、醸造食品の知名度向上や販路開拓・拡大に向けてさまざまな取り組みを進めています。
県産日本酒の振興
●史上初の金賞受賞数7年連続日本一の達成
福島県の日本酒は、全国最大規模の清酒鑑評会である全国新酒鑑評会において、史上初となる金賞受賞数7年連続日本一を達成しました。「日本一の酒処ふくしま」として県産日本酒の魅力を国内外に発信しています。
※令和元酒造年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、金賞を決める決審(最終審査)が中止となりました。入賞酒のみが選定され、県産日本酒は震災後最多となる33銘柄が入賞しました。
●「酒処ふくしま」の発信
ふくしまの酒イベントの開催
県産日本酒の知名度向上や魅力を発信するため、首都圏や関西などでふくしまの酒イベントを開催してきました。2020年(令和2年)2月には、県内で初開催し、県内外から多くの方に参加いただきました。
ふくしまの酒まつりの開催
新橋SL広場
ビッグパレットふくしま(郡山市)
ふくしまの酒マイスターの委嘱
県産日本酒を国内外に広くPRするため、著名人を「ふくしまの酒マイスター」に委嘱し、イベントやSNSなどを通じて、ふくしまの酒の魅力などを発信していただいています。
日本郵政と連携した取り組み
日本郵便と連携して、ゆうパックで県産日本酒が購入できるカタログを全国の郵便局窓口に設置し、県産日本酒の知名度の向上と販路拡大に取り組んでいます。
●海外での発信
FUKUSHIMA SAKE専用コーナーの設置
ニューヨークのリカーショップ2店舗に県産日本酒を取り扱う専用コーナーを設置し、認知度向上や販売拡大に取り組んでいます。
県産酒イベントや商談会への出展
県産酒の知名度向上や販路拡大のため、小売店と連携した酒イベントの開催や商談会への出展などを行っています。
県産日本酒の輸出量・輸出額の推移
●テレビや動画等を活用した発信
動画を活用した発信
ふくしまの酒をはじめ県産品をPRする動画を制作し、SNSを通じて発信しています。
テレビを活用した発信
ふくしまの酒などの魅力を発信する番組を制作し、県内や首都圏などで放送しています。
ウェブサイトによる発信
ふくしまの酒の魅力や首都圏などで県産日本酒が味わえる飲食店の情報をウェブサイト「福の酒」、「Fukushima Sake Story」により発信しています。
県産味噌・醤油の振興
福島県の品質の優れた味噌・醤油の知名度向上や販路拡大のため、2020年(令和2年)2月に県内で初めて「味噌・醤油まつり」を「ふくしまの酒まつり」と同時開催したほか、講習会などを実施し、技術力の向上や後継者の育成を図っています。
伝統工芸品等の振興・商品力強化
福島県内の伝統工芸や地場産業の人材育成、後継者確保、ブランド力強化を目指すため、クリエイティブな視点を持つ外部人材を活用した取り組みを進めてきました。
伝統工芸品等の振興
●クリエイターを活用した商品開発
著名なデザイナーとのコラボレーション
コシノジュンコ氏とコラボレーションしたブランド「FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINO」により、トップブランドづくりに取り組みました。
クリエイターとマッチングした商品開発
県内の伝統工芸事業者などとクリエイターのマッチングによる商品開発に取り組みました。
漆 イヤリング
(大森漆器工房)
馬革ハンドバッグ
(有限会社白春工芸)
●将来的な担い手の確保
ふくしまクリエイティブクラフトアカデミーの実施
将来的な担い手確保のため、伝統工芸に携わる職人などを対象に、コシノジュンコ氏を校長に迎えた「ふくしまクリエイティブクラフトアカデミー」を実施しています。
クリエイター育成インターンシップの実施
県内外の学生などを対象に、県内の伝統工芸・地場産業事業者へのインターンシップを実施しています。
●国内外での販路拡大
首都圏のセレクトショップや海外などの発信力の高い場所で期間限定販売を実施し、販路の拡大に取り組んでいます。
中川政七商店
(日本市 日本橋髙島屋 S.C.店)
ブランド力強化の取り組み
●ふくしまベストデザインコンペティションの実施
県産品のパッケージデザインなどの向上による商品力強化を図り、消費者への訴求力の高い商品を創出するため、優れた「パッケージ」「ネーミング」「商品企画」の県産品を表彰するコンテストを実施しています。
2019グランプリ
だるみくじ
(白河だるま総本舗)
2020グランプリ
さんま ささ干
(有限会社丸由水産)
●ふくしまクリエイターズバンクの運営
デザイン活用を図りたい事業者とクリエイターとのマッチングを行い、協業による新パッケージや販促物等の開発、ブランディング支援などを行っています。
デミアン
×
MARS 斎藤栄敏
食農価値創造研究舎
×
文化メディアワークス 佐藤正和
ふくしまEXPO「FUKU博」の開催
伝統工芸・地場産業の振興、伝統文化の継承・発展を目的として、2020年(令和2年)10月31日~11月30日に分散・周遊型博覧会イベント「ふくしまEXPO『FUKU博』2020in会津」を開催しました。会津地方の4つのエリア(西会津町、会津若松市、会津美里町、奥会津地域)において、伝統工芸品、歴史・文化に関する展示やイベントを実施したほか、会津地方の歴史・文化、伝統工芸体験施設の取り組みの紹介などにより、各地域に息づく伝統文化や地場産品の魅力を発信しました。
トークイベント
「会津×酒旅」(会津若松市)
会津本郷焼×モンゴルゲル
(会津美里町)
情報発信拠点のオープン
日本橋ふくしま館-MIDETTE-
福島県の首都圏情報発信拠点として、2014年(平成26年)4月12日に東京・日本橋にオープン。愛称のMIDETTE(ミデッテ)は、「見てね、来てみてね」といったお誘いの気持ちを表しています。
福島県観光物産館
福島駅西口近くにある福島県観光物産館は、2017年(平成29年)12月16日にリニューアルオープンし、地酒の売場面積の拡大や飲食コーナーが新設されました。県内各地の食や工芸品などを豊富に取りそろえています。
福島県観光物産館大阪サテライトショップ
県産日本酒の関西地域での知名度向上と販路拡大を図るため、2018年(平成30年)7月17日に県大阪事務所内(大阪・梅田)にオープン。ふくしまの酒やおつまみなどを販売しています。