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  1. 知事メッセージ
  2. 復興・再生の記録
  3. インタビュー
  4. 年表

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観光業の再生

観光誘客に向けた取り組み

福島県の観光客の入込数は、震災前は年間57,179千人でしたが、震災により、2011年(平成23年)は前年の61.6%(年間35,211千人)にまで落ち込みました。2013年(平成25年)のNHK大河ドラマ「八重の桜」放映の効果や、ふくしまデスティネーションキャンペーンとその後のさまざまな誘客の取り組みにより、2019年(令和元年)は震災前の98.5%(年間56,344千人)まで回復しました。

ふくしまデスティネーション
キャンペーンの開催

2015年(平成27年)4月から6月、自治体と地元の観光関係者、JR6社が協力した国内最大級の観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン(ふくしまDC)」が開催されました。福島県の観光業の復興のため、関係者や地域が一体となって3,000もの観光素材の掘り起こしと磨き上げ、15万人を越える県民によるおもてなしが行われました。また、ふくしまDCの前後には、観光素材の掘り起こしなどのための「プレDC(2014年4月~6月)」、DC以降も継続して福島県の魅力を高めることを目的とした「アフターDC(2016年4月~6月)」も開催され、3ヶ年にわたりキャンペーンが開催されました。

ふくしま秋・冬観光キャンペーンの開催

2017年(平成29年)からは、10月1日~3月31日の期間で、テーマや各地域が企画・工夫した特別企画などによる「ふくしま秋・冬観光キャンペーン」を開催し、観光客誘客に取り組んできました。
 

七転び八起き観光キャラバンの実施

福島県への団体旅行などの誘導を図るため、主に首都圏発の旅行商品を造成する大手旅行会社に対して福島県の観光や食の魅力をPRするキャラバンを実施しています。
 

福島県の魅力等を活用した観光誘客

観光資源を活用した周遊施策

花の王国ふくしま
フラワースタンプラリー

ふくしま酒蔵めぐり
スタンプラリー

絶景福島
スタンプラリー

ウルトラマンAR
スタンプラリー

リアル宝探しイベント
in福島コードF

豊かな自然を活用した観光誘客

ふくしま尾瀬

磐梯山ジオパーク

FIT・阿武隈地域

JR只見線

ポケモンと連携した取り組み

2019年(平成31年)2月18日、株式会社ポケモンと福島県で連携協定を締結し、ラッキーが「ふくしま応援ポケモン」に就任しました。ポケモンと連携した観光振興、県産品の消費拡大、震災からの復興などの取り組みを進めています。

東北デスティネーション
キャンペーンの開催

2021年(令和3年)4月~9月の6ヶ月間、東北6県の自治体と観光関係者、JR6社が連携した「東北デスティネーションキャンペーン(東北DC)」が開催されます。期間中は、東北が一体となって観光誘客に取り組みます。

鶴ヶ城
スカイランタン

願成寺白水阿弥陀堂

霧幻峡の渡し

観光客の推移

観光客入込数

観光客の宿泊数

教育旅行の回復に向けた取り組み

震災前、福島県では歴史学習や自然・環境学習、農業体験などの多様な学びにより、県外から数多くの児童・生徒が訪れていましたが、震災により大きく落ち込みました。震災後、教育旅行の回復に向けたさまざまな取り組みを進めています。

教育旅行の回復

民間事業者と行政が一丸となって、県外の学校・旅行会社などへの教育旅行誘致キャラバンや教育旅行誘致セミナー、教員・生徒らを対象としたモニターツアーなどを実施。粘り強い誘致活動に取り組んできました。

教員向けモニターツアーの実施

教育旅行誘致セミナーの実施

教育旅行延べ宿泊者数・学校数の推移

ホープツーリズムの推進

復興にチャレンジする方々との対話による、福島県ならではの学びのツアー「ホープツーリズム」を推進しています。その効果が評価され、中学生・高校生を中心に着実に広がりを見せています。教育旅行以外にも企業等の社員、外国人留学生の研修などでの実施も増えています。

ツアー事例

ツアー参加者数(かっこ内はツアー件数)

ツアーの様子

教育旅行等

企業等の社員

外国人留学生

インバウンド誘客に向けた取り組み

福島県の震災前のインバウンド誘客は、韓国や台湾、中国といった東アジアを中心に行っており、2010年(平成22年)の外国人延べ宿泊者数は87,170人泊でしたが、震災と原発事故により、2011年(平成23年)は前年の27.5%(23,990人泊)にまで落ち込みました。2016年(平成28年)からは、タイ、ベトナム、オーストラリアや欧米といった比較的風評が少ない地区からの誘客などの取り組みを強化し、2019年(令和元年)には178,810人泊となり、震災前の水準を大きく上回りました。

各市場からの観光誘客

重点市場への現地送客窓口の設置、SNSによる情報発信、旅行博・商談会への出展、メディア・旅行エージェントなどの招請やトップセールスなどの取り組みを進めています。花・自然・日本食・サムライ文化など、国・地域毎の嗜好に応じた観光誘客を図っています。

台湾メディア招請

タイ インフルエンサー招請

広域連携による観光誘客

東京を起点とした福島県、栃木県、茨城県を結んだ観光ルートを「ダイヤモンドルート」と命名し、2016年度(平成28年度)から、歴史、花、アクティビティなど3県の強みを生かした広域連携による観光誘客を進めています。

情報発信

ダイヤモンドルートPRのためYouTubeを活用して動画を配信。(再生数:約7,000万回)

誘客促進

旅行代理店への旅行商品造成支援。

周遊促進

ダイヤモンドルート周遊促進のためアプリケーションとパンフレットを作成。

観光客の受入環境の整備

県内で外国人観光誘客を積極的に取り組む地域へ海外プロモーションなどの経費を支援。さらに、多言語によるホームページや観光パンフレットの作成などにより、外国人観光客の受入環境の整備も進めています。

外国人延べ宿泊者数

福島空港を活用した観光誘客

福島空港を活用して国内外からの観光誘客を促すため、国際・国内チャーター便の誘致および利用促進、空港内や就航先でのプロモーション活動などの展開や、航空会社と連携した情報発信などに取り組んでいます。

福島空港の国際・国内チャーター便数の推移

NHK大河ドラマ「八重の桜」、NHK連続テレビ小説「エール」の放映

NHK大河ドラマ「八重の桜」

新島襄の妻・新島八重の生涯を描いた物語として、2013年(平成25年)1月6日~12月15日まで放送されました。福島県では、大河ドラマを契機とした観光誘客を図るため、自治体や関係機関が連携した観光復興キャンペーンを開催しました。

新島八重生誕の地碑

物語の舞台となった
鶴ヶ城

新島八重
マスコット
キャラクター
「八重たん」

主人公「新島八重」をモチーフに、福島県をPRするために誕生。観光の魅力がいっぱいの福島県に多くの方に来ていただくため、県内外のイベントで活躍しました。

NHK連続テレビ小説「エール」

福島市出身の作曲家・古関裕而をモデルとした物語として、2020年(令和2年)3月30日~11月27日まで放送されました。福島市や川俣町などの県内の古関裕而ゆかりの地では、特別展の開催や連続テレビ小説にまつわる展示企画などを開催しました。

古関裕而像

古関裕而記念館

古関裕而
まちなか青春館

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み

2011年(平成23年)7月、東京都は2020年大会開催都市の立候補を表明し、招致目的の一つとして、大会を震災復興に資するとともに、世界から受けた支援に対する返礼の場とすることを掲げました。福島県においても支援への感謝と復興に向かう福島の姿を発信する機会と捉え、オールふくしまで取り組んできました。

東京2020オリンピック野球・
ソフトボールの福島県開催

2017年(平成29年)3月17日、IOC理事会において、福島県でのオリンピック野球・ソフトボール競技開催が決定しました。
ソフトボールは2021年(令和3年)7月21日・22日で計6試合、野球は7月28日に1試合行われます。

県営あづま球場のリニューアル

県営あづま球場は、完成後30年以上が経過していることや東京2020大会の開催に向け、機能性向上、老朽化対策の視点からグラウンドの人工芝化などの改修を行いました。2018年(平成30年)11月から進められ、2019年(令和元年)9月に完了しました。

改修された県営あづま球場

あづま球場を活用した大会

オリンピック開催機運を高めるとともに、テストを兼ねた大会が開催されました。

プロ野球イースタン・リーグ開催
(2019年9月28日)

日本女子ソフトボールリーグ開催・
東京2020大会テストイベント
(2019年10月5日〜6日)

聖火リレーグランドスタートの地

2018年(平成30年)7月12日、福島県がオリンピック聖火リレーの出発地に決定しました。2021年(令和3年)3月25日にJヴィレッジをスタートし、27日までの3日間、浜通り、中通り、会津地方の26市町村を巡ります。

「復興の火」の展示

リレー実施に先立って聖火を被災地の方々にご覧いただくため、2020年(令和2年)3月20日~25日にかけて宮城県、岩手県、福島県の順に展示されました。

福島駅東口駅前広場(2020年3月24日)

アクアマリンパーク(2020年3月25日)

東京2020オリンピック聖火展示

2020年(令和2年)4月1日~7日、Jヴィレッジにおいて聖火の展示が行われ、延べ5,388人が訪れました。

ホストタウン登録

ホストタウンとは、東京2020大会を契機に来日する選手などの関係者と地域の人々が相互交流を図り、大会後も継続して親交を深めていこうとする取り組みです。
福島県では、ホストタウンとして9市町村が、復興「ありがとう」ホストタウンとして11市町村が、共生社会ホストタウンとして2市町が登録されており、交流イベントや東京2020大会の事前キャンプなどが行われる予定です。

交流の様子

福島市(ベトナム)

いわき市(サモア)

喜多方市(米国)

都市ボランティアの活動

東京2020大会で観光や交通案内を担う「都市ボランティア」には、2,281人の応募がありました。研修を行い、福島市のあづま球場周辺や県内主要駅などで活動する予定です。

オリエンテーション(2019年5月26日〜7月16日)

赤十字講習会
(2019年8月24日〜10月26日)

東京2020大会テストイベント
ボランティア活動
(2019年10月5日〜6日)