被災した公共土木施設等の復旧
福島県では、県内の公共土木施設の99%で復旧工事に着手しており、全体の97%が完了しました。復旧工事の早期完了と道路インフラ等の整備・復旧を進めています。
津波被災地の復興まちづくり
福島県では、最大9.3m以上の津波が発生し、沿岸部の112㎢が浸水被害を受けました。津波による浸水被害を受けた地域では、海岸堤防のかさ上げ、防災緑地・海岸防災林、道路、土地利用の再編など複数の手法を組み合わせた「多重防御」と、避難路の確保や情報伝達手段の拡充などにより、ソフト・ハード両面から総合的な防災力の高いまちづくりを進めています。
新地町(谷地小屋地区)
相馬市(原釜・尾浜地区)
広野町(浅見川地区)
いわき市(薄磯地区)
復興を支える道路や物流基盤の整備
港湾・漁港の整備
福島県では、物流機能の強化と利便性向上のため相馬港・小名浜港などの整備を進めています。また、水産業の復興を支援するため、漁港施設の復旧と機能強化を進めており、2020年度(令和2年度)中に県内の10漁港全ての復旧が完了しました。
【10漁港の復旧状況】
※漁港海岸を含む
道路インフラ等の整備・復旧
常磐自動車道
(2015年3月1日全線開通)
2015年(平成27年)3月1日に富岡IC-浪江ICの開通により全線開通しました。広野IC-いわき中央IC間の4車線化や、スマートIC等の整備も進められています。
JR常磐線
(2020年3月14日全線運転再開)
震災後、県内のJR常磐線は、新地駅~広野駅間が運休区間となりましたが、除染等が進み、順次、運転再開されました。2020年(令和2年)3月14日に富岡駅~浪江駅間(20.8㎞)の再開により全線運転再開しました。
ふくしま復興再生道路
ふくしま復興再生道路
原発事故により避難指示が出された周辺地域について、復興と避難住民の帰還を加速させるため、浜通りと中通りをつなぐ8路線を「ふくしま復興再生道路」として位置付け、整備を進めています。
東北中央自動車道
(相馬〜福島)
震災からの早期復興を図るための復興支援道路として、常磐自動車道と東北自動車道を結ぶ約45㎞の高規格幹線道路の整備を進めています。
福島県復興祈念公園の整備
東日本大震災による犠牲者への追悼と鎮魂や震災の記憶と教訓を後世へ伝承するとともに、国内外に向けた復興に対する強い意志を発信することを目的に福島県と国が整備を進めています。
※2020年(令和2年)9月20日に公園の一部(約2ha)を供用開始し、2025年度(令和7年度)の完成を目指しています。