突然の商工会長就任
震災後、前商工会長の推薦を受けて会長に就任しましたが、まちづくりのために何をすればよいか悩んでいました。ただ漠然とあったのは「このままだと町の活気がなくなってしまう」という危機感。まずは地元の人が地域の魅力を認識することが必要だと思いました。
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[県中:浅川町]
浅川町商工会 会長
震災後の平成24年5月に町の商工会会長に就任。現在まで会長を務め、花火を活用したまちおこしで地域の活性化に尽力している。
オール浅川で
町民が誇れる町をつくる
INTERVIEW 地域から見つめる、あの日から、これから
震災後、前商工会長の推薦を受けて会長に就任しましたが、まちづくりのために何をすればよいか悩んでいました。ただ漠然とあったのは「このままだと町の活気がなくなってしまう」という危機感。まずは地元の人が地域の魅力を認識することが必要だと思いました。
浅川町の花火大会は、300有余年の歴史がある県内最古の花火大会といわれている町の誇りです。お盆の時期に開催する花火大会で、平成23年からは、「浅川の慰霊花火」を打ち上げています。震災犠牲者の追悼の祈りを捧げ、震災の記憶を後世の人々に伝える。お盆に震災のことを思い返すきっかけを作りたいと思い、以後毎年打ち上げています。震災後、この花火大会が町民の中で特別なものになったように感じています。
平成30年には「花火の里あさかわ 夜桜花火」を開催しました。町のシンボルである城山公園は桜の名所。花火に照らされる夜桜は趣があります。町の宝を組み合わせたこのイベントは大成功。たくさんの来場者が訪れて、町に活気が生まれました。縁日やステージイベントでは商工会員が生き生きと働いていて、やりがいを感じたイベントでした。
現在、浅川町内を巡るミニツアーを計画中です。町内には城山公園や雲五郎あやめ園、貫秀寺の即身仏、吉田富三記念館など、たくさんの観光名所があります。城山公園の整備や関連施設との連携など、既にある素材を磨いて魅力を高めるのが商工会の役割。観光客を楽しませることはもちろん、町民が自信を持てるまちづくりをしていきたいです。