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大場 ますみ 大場 ますみ

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大場 ますみさん

[いわき:いわき市]

いわき湯本温泉女将の会「湯の華会」前会長
旅館「岩惣」女将

いわき湯本温泉の女将が着物でフラを踊る「フラ女将」メンバー。平成27年7月に「フラのまち宣言」を発表し、フラを通じた町おこしに取り組んでいる。

みんなでつくるフラのまち

フラ女将の思い

INTERVIEW 地域から見つめる、あの日から、これから

震災による観光客の激減

 震災直後、先の見えない状況に、極度のストレスを抱えておりました。救いだったのが、同じ悩みを持つ湯の華会のメンバーと過ごす時間でした。翌年になると、町は日常を取り戻しはじめましたが、福島県全体の風評の影響で、観光業は厳しい現状にありました。福島に行ってみようかな、と思ってもらうにはどうすればいいか。そこで思い起こしたのが、フラによる町おこしでした。

始まりは映画「フラガール」

 私自身は、映画「フラガール」の直後にフラを習いはじめ、他の女将たちにフラを使った町おこしを提案し、やがて湯の華会としてフラチームができました。ある会合で着物姿のフラを披露したところ、参加者から「着物でフラっていいね、宣伝になるのでは?」という声が届き、大きな手応えを感じました。

満場一致の「フラのまち宣言」

 平成27年、いわき湯本温泉の女将たちで「着物deフラ」を湯本駅前で披露。合わせて「フラのまち宣言」を行いました。宣言前に、町議員や事業者などを30~40人集めて、「フラで町づくりをしたい」と表明したら、なんと満場一致で賛成してくれました。みんなこの町を盛り上げたいと考えてはいるけれど、どうしたらいいのかと足踏みしていたんだなと感じました。女将たちも真剣にフラに取り組んでいましたので、その思いが伝わったんだと思います。

「フラ女将」を支える町の人たち 目指すは紅白歌合戦

 5年続けてきましたが、ようやく「フラのまち」としてまとまってきたと感じます。活動をはじめてから、町のイベントに地元の人たちが集まってくれるようになりました。支所の職員がマネジャー的役割をして背中を押してくれるのも本当に助かっています。夢は大きく、紅白出場を目指そうと話しています。