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大塚 節雄 大塚 節雄

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大塚 節雄さん

[会津:湯川村]

元湯川村長/道の駅あいづ 湯川・会津坂下 元代表取締役

震災当時は湯川村長として住民の不安解消や風評払拭に努めた。地域振興を図るため、道の駅整備などに尽力した。

未来をつなぐ若い世代が

安心して住める村づくり

INTERVIEW 地域から見つめる、あの日から、これから

迅速な除染で不安を払拭

 震災直後は子どもをもつ住民の不安を取り除くことが最優先と考え、学校関係から除染を行いました。除去土壌の仮置場の設置には難航しましたが、住民の理解・協力により、解決できました。住民と一丸となったことで、翌年10月末に県内ではいち早く生活圏の除染を終了させることができました。また、湯川村は、県内でも有数の米どころ。おいしい湯川米の安全性のアピールと風評払拭のため、東京でPRを実施し、当時の菅直人総理にも味わっていただくことができました。

道の駅整備で地域振興

 湯川村は会津盆地の真ん中に位置し、県内で一番面積が小さい自治体です。米の名産地で、産業は農業中心であり、若い世代の定住のため工場誘致や住宅造成にも力を入れてきました。その中で位置的に交通の要衝であるという観点から、地域振興を図るため、平成28年に隣接する会津坂下町と共同で「道の駅あいづ湯川・会津坂下」を整備しました。現在では広く県内外のお客さまにご利用いただいています。

協力・連携で盛り上げる新しい地域のカタチ

 当時、二つの自治体が共同で道の駅を運営するのは全国初でした。阿賀川河川敷に隣接し、河川防災ステーションとして安全を守る役割も果たす、住民生活に根差した道の駅です。将来はドッグランやサッカーの大会を行えるような多目的広場を作り、会津の人々が気軽に遊びに来られるような施設になるといいですね。

より暮らしやすい湯川村へ

 これからの湯川村には財政の安定化を期待します。それにはまず、若い人たちがより多く定住していくこと。若い人が安心して暮らすことができるよう、働く場所を確保して子育て支援なども進めてほしいです。また、村の名産である湯川米は、現在、ふるさと納税でも全国大勢の皆さまからご賛同をいただいています。さらなるブランド化に力を入れ、より多くの方においしさを知ってほしいですね。