均衡ある町づくりを目指す
私の暮らす地区は町の中心から離れた山間部にあります。立地的に不便な場所でも暮らしやすい均衡のとれた町づくりを目指して、平成12年〜28年まで町議会議員を務めさせていただきました。任期中は、通学利用のバス無料化の実現や道路網整備など生活環境整備に注力しました。
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[会津:会津坂下町]
会津坂下町消防団元団長/元会津坂下町議会議員
会津坂下町消防団に35年間所属し、震災時は消防団長として地域活動の陣頭指揮を執る。また会津坂下町議会議員を平成12年から28年まで務めた。
未曽有の災害を乗り越え
地域防災のあり方を考える
INTERVIEW 地域から見つめる、あの日から、これから
私の暮らす地区は町の中心から離れた山間部にあります。立地的に不便な場所でも暮らしやすい均衡のとれた町づくりを目指して、平成12年〜28年まで町議会議員を務めさせていただきました。任期中は、通学利用のバス無料化の実現や道路網整備など生活環境整備に注力しました。
震災時は町消防団長として全団員を即召集し、全町内の被害確認を指示しました。同時に、葛尾村から避難されてきた方々のために団員が昼夜を問わず、交通整理や避難所の安全確保なども行いました。葛尾村の皆さんとはその後も桜の植樹などで交流が続いています。
平成23年7月の新潟・福島豪雨の際は、避難を指示された全戸への声掛けと、二次災害に気を付けながら内流水の排水に努めました。過去に経験をしたことのない刻々と変わる状況下で、町と連携し、早め早めの判断ができたのは、震災も含め、これまで団員各員が培ってきた経験のたまものと感じ、団員に感謝しています。
未曽有の災害で強く感じたのは、連絡網が寸断されることの怖さです。安全確認などの基本的な事項をスムーズに行うにはどうすればよいかなど、具体的な課題が見えてきました。同時に、団員の確保が難しくなっている中、自治消防団なくしては地域住民の生命と財産を守れないことを改めて痛感しました。今後は、家族や地域住民もその重要さを一緒に考えていくことが大切だと思います。