自然に魅せられ村に移住
平成15年に北塩原村に移住しました。子どもの頃から自然の中で遊ぶことが大好きで、裏磐梯の自然に魅せられました。磐梯山や五色沼、桧原湖など雄大な自然に囲まれながらペンションで働き、「もくもく自然塾」という自然体験型ネイチャースクールのアウトドアガイドとして活動をはじめました。
INTERVIEW 地域から見つめる、あの日から、これから
自然を体験し守ることを伝える
「もくもく自然塾」では「自然を体験し、好きになることが自然を守る第一歩」をモットーに掲げ、自然観察からアウトドアスポーツを体験してもらいます。スタッフは、さまざまな分野のスペシャリストで「プロのガイド」として取り組んでいます。私は登山ガイド、スキーガイド、カヌー指導員、スノーボードインストラクターなどの資格を取得しています。
震災で影響を受けるも懸命に活動を継続
ネイチャースクールの事業が軌道に乗りつつある時に震災が発生。原発事故によるマイナスイメージが響き、教育旅行での来県が激減しました。
アウトドア事業者によるボランティア組織が立ち上がって、宮城県登米市への物資の搬送や、裏磐梯を訪れた海外の学生に現状を説明するなど、その時やれることを実践して福島県の今の姿を伝えました。
人口を増やし雇用をつくるためには
裏磐梯周辺はランニング愛好家に人気が高い地域。令和2年6月には、福島県内初の「ランニングステーション」を開設しました。国内外のランニング、トレイルランニング、サイクリング愛好家の裏磐梯への来訪を促進し、観光の復興や雇用の創出に貢献していきたいと考えています。
故郷の姿を見つめ直し、将来像を真剣に考える時が来ています。きたんなく意見を出し合い、夢の実現に向け歩み続けたいと思います。
