厳しい風評 自分にできることを探して
やぶきぐるぐるNowker’sは、町内の若手農家の交流と活動の場として、平成23年2月に発足。私たち農業従事者が中心となり、それ以外の産業や人がぐるぐると混ざり合って、面白いことをしたいという思いが、団体名の由来です。首都圏での販売イベントを手伝ううちに、僕にもできることがあると思い、平成23年の秋に加入。まだ風評が厳しい時期でしたが、だからこそ力を合わせる必要があると思ったんです。
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[県中:矢吹町]
やぶきぐるぐるNowker’s 代表
町内の若手農家で構成された農業団体の代表。積極的に県内外のイベントに参加して、地場産野菜・米の販売やPR活動を行っている。
楽しくぐるぐる!
農業の面白さを若い力で開拓
INTERVIEW 地域から見つめる、あの日から、これから
やぶきぐるぐるNowker’sは、町内の若手農家の交流と活動の場として、平成23年2月に発足。私たち農業従事者が中心となり、それ以外の産業や人がぐるぐると混ざり合って、面白いことをしたいという思いが、団体名の由来です。首都圏での販売イベントを手伝ううちに、僕にもできることがあると思い、平成23年の秋に加入。まだ風評が厳しい時期でしたが、だからこそ力を合わせる必要があると思ったんです。
平成28年に町のPRのため、ご当地鍋のおいしさを競う「ニッポン全国鍋グランプリ」に出場することになりました。そこで着目した素材が地元酒蔵の酒粕。試作を重ねて完成したのが、県内産の牛乳を使用した「酒粕チャウダー」です。矢吹野菜をふんだんに使用したスープで、2年連続の審査員特別賞をいただくことができました。
今、町を挙げて生産している「旬太郎トマト」の可能性に期待しています。果物のように甘いトマトで、人気が高まっています。矢吹町は昔からトマトの生産技術が高いため、ノウハウを生かして名産化を目指しています。先輩農家たちが築き上げた作物をうまく活用して、矢吹町の面白さをアピールできないか模索しています。
最近は農家ではない人も団体に興味を持ってくれるようになりました。楽しく面白く農業と向き合い、名前の通りぐるぐると多方面の交流が生まれています。「楽しんでやっていたら、いつの間にか風評がなくなっていた」と言える日が来るかもしれません。僕たちの活動が広がって「最近の矢吹町って面白いね!」と言ってもらえるように、活発に動いていきたいです。