多彩な実り、流通に影
村内は標高差が300mあることから、多様な作物が栽培可能。小ロットですが多品目の農産物を生産できるという強みがあります。道の駅たまかわは、平成5年に福島空港の開港とともに農産物直売所として誕生しました。県内のどの地域も同じだと思いますが、ここでも原発事故による風評の影響がありました。
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[県中:玉川村]
道の駅たまかわ 駅長
震災後、首都圏へ直売所を出店して風評払拭に貢献。農家や商工会に働きかけて、さるなしやトマトジュースなどの村の特産品を創出。
「さるなし」で
福島を日本一へ
INTERVIEW 地域から見つめる、あの日から、これから
村内は標高差が300mあることから、多様な作物が栽培可能。小ロットですが多品目の農産物を生産できるという強みがあります。道の駅たまかわは、平成5年に福島空港の開港とともに農産物直売所として誕生しました。県内のどの地域も同じだと思いますが、ここでも原発事故による風評の影響がありました。
そんな折、東京・築地の場外市場に「緑の駅」として直売所をオープン。復興支援の一環としてスペースが無償で提供されたのです。これをきっかけに、場外市場の飲食店が米を購入してくれるようになったり、「野菜がほしい」、「おいしいからまた買いたい」と固定客が増えていきました。福島県産の農産物を敬遠する人ばかりではない。やってみないと分からないということを実感しました。
もともと、商工会で創業支援の仕事をしていたことから、玉川村の農家に対して冬場の農閑期に加工品をつくるよう提案をしていました。この経験から、今では特産品となったしぼりトマトジュースや空心菜などの加工品につながりました。
村で特に力を入れて生産しているのが「さるなし」です。35年ほど前から、ワインやジュースなどの商品化を進めてきました。比較的栽培しやすく、補助ロボットなどを使えば女性や高齢者でも栽培しやすい作物です。もっと世間にアピールして生産量を増やし、いずれは海外でも販売していきたいです。さるなしで福島県を日本一へ。夢は着実に広がっています。